バルセロナの豆腐屋で弁当をつくる夫と妻の個人的な日記

Diario de la tienda de tofu en Barcelona.
バルセロナ豆腐屋日記はこちらから見れます。

Este blog es escrito por chef de Tofu Catalan en Barcelona.
Tofu Catalan, Tofu Catalá es primera tienda de tofu en Barcelona. Se puede encontrar la comida auténtica japonesa y la comida para llevar allí.
Nuestro tofu es muy fresco y sano.
El obento (comida para llevar) es casero. Hay alguna comida para vegetariano tambien.

主に日本語で、家庭料理のレシピや食べ物に関する事、レストランなどの感想を書いています。

たまに、イタリア語(Italiano)やスペイン語(Español)、カタルーニャ語(Catalá)でも書いてます。

デカ猫は、「バルセロナ初の豆腐屋」(Tofu Catalán、東風)で料理人としてバルセロナに出没してます。
チビ兎は、東京の大都会でピョンピョンしてます。

イタリア語でも、日本の家庭料理のレシピや日本文化を紹介していますのでご覧ください。

Si può leggere delle ricette della cucina giapponese domestica e la cultura giapponese anche in italiano .

6.30.2010

超レア!ウイグル料理を食べる「シルクロードハウス」@十条

2010年6月、食べるの大好き仲間のOff会で、ウイグル料理を食べに行くことにしたデカ猫とチビ兎。
場所は、十条駅から徒歩5分、十条本通り商店街西通りアーケードにある「シルクロードハウス」(詳細はこちら)。

デカ猫は、数年前にウイグル料理の特集番組を見ていたのでかなり気になっていたわけ。

なぜ気になったのかというと、この番組が、もともとデカ猫が得意としていた「イタリア料理の源流はウイグル料理」と言っていたから。シルクロードを通じてパスタがイタリアに伝えられたというのです。確かに現在でもウイグルは麺類が主食。食べてみてどうなのかを体験したかったわけです。

一言でいって、ウイグル料理の特長は、羊肉と麺料理。イスラム教徒なので豚は食べません。両方とも大好物なデカ猫には、ずぅーと頭の片隅にウイグル料理がひっかかっていたわけです。

この店を切り盛りするのは、この店のオーナーで、ウイグルから「亡命」してきたユヌス・ヤセンさん。
チベットの暴動は記憶に新しいと思いますが、同時期(2009年7月)に新疆ウイグル自治区の首都ウルムチでも暴動があったのは「?」という方も多いのでは。
ウイグル人の独立運動に対する弾圧は、今に始まったことでなく、ユヌス・ヤセンさんは数年前にやむなく祖国を離れた一人です。

ユヌス・ヤセンさんは、中国政府の圧政と抵抗の歴史を綴った「ウイグル人の涙」という本を著しており、民族的な誇り高き人物。そして、ここで提供される料理は正真正銘のウイグル家庭料理というわけです。お店で話すと非常に気さくな方ですが。

また、ウイグルは別名東トルキスタン。地理的には中央アジアに属し、文化的にはトルコとの親和性が非常に高いのです。ただ、ユヌス・ヤセンさんによると、中国政府の下では、東トルキスタンという名称を使用すること自体が「国家分裂主義」として禁じられているそうです。

美味しいまずいだけでなく、このように食文化を通じて、背景にも関心や興味を持つことって重要だと思います。能書きより食文化の影響力って大きいですからね。著書まで購入して読んでいるデカ猫でした。

さてさて、食に話をもどすと、やはり私たちが食べたのも麺類主体でした。
ラグメンと呼ばれるうどんのような太い麺に野菜と羊肉のトマトソース(イタリアではラグーといいますね。関係あるのかな。文字通りラグーメンですから気になります。)がのった料理。赤い色がスパイシーな味を想像させますが、全然辛くはない。スパイスといっても、コリアンダーとかクミンでしょうか。爽快感が増すようなスパイスで、羊の臭みというのが消され甘味とか旨みが引き立っておりました。麺もスパゲッティやうどんよりもはるかに長く、韓国冷麺並みの長さを誇ってます。コシもあり、この店に行ったら欠かせないでしょう。
コルダマと呼ばれる手のかかるおもてなし料理は、オレキエッテ(耳たぶのようなショートパスタ)のようなショートパスタでした。多分これをみんなが注文すると厨房はパンクするでしょうね。作るの大変だから。
またバンシレというのは、羊肉を詰めた水餃子ともいえるし、ラビオリともいえます。個人的には大好きです。肉の味がダイレクトに味わえる「餃子」です。

ラグメン長し!!
おもてなし料理のコルダマ
水餃子風のバンシレ
麺類以外では、イスラム文化圏のいろいろなところで食べられるマトンカバブ(羊肉の串焼き)。ケリンという羊の胃袋(これは牛のセンマイとハチノスを足して2で割ったような食感。美味。)。
羊の腎臓(これも串焼き。ハツとカシラを足して2で割ったような味。もしメニューにあったら頼むべし!)グシュナンという羊肉のパイ。ポロと呼ばれる人参と羊肉の炊き込みご飯などなどを注文しました。マトンカバブはこの店のものはかなりやわらかくてジューシー。日本人好みの味でしょう。
オススメはポロ。上にのっている羊肉とヨーグルトを混ぜ込んで食べるが美味。ヨーグルトの酸味と肉の甘味、旨みが混ざって絶品でした。

手前からグシュナン、マトンカバブ、EFESビール

ケリン(羊の胃袋)
羊の腎臓
ポロ(これは美味!)
私たちはそれにトルコビールのEFESのピルスナータイプと黒を数本ずつとトルコワインなどを激しく飲でんで、さらに「クルミばっかし」(これは甘いくるみのパイの上に伸びるアイスが乗ってそうとう美味しい!甘い物好きは注文してください。)なんて遊び心のきいた名前のデザートやアイスクリームなども食べて、一人5000円弱。

クルミばっかしのネーミングは遊び心あふれる
この店でこんなに食って飲んでの人はフツーいない?
でも逆に言うとよくこれだけ飲み食いしてこの金額ですむなあともいえます。

フツーに、一人でご飯なら1000円前後~2000円でしょうね。

一度はいってみる価値のあるお店だと思いますよ。

デカ猫は、食べログにも書きました。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13090798/dtlrvwlst/1806481/
あとウイグル料理に関心のある方は、こんな写真いっぱいのサイトみつけましたので、どうぞ。

1 件のコメント:

  1. 「クルミばっかし」じゃなくて「クルミバッカリ」だよっ!

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